夏にはこの沢
鈴鹿・仙香谷から赤坂谷 
【#2004002】
 
やっぱり夏は沢で泳ぎたい。
梅雨明け後もぐずついた天気が続いていたが、やっと何とか夏の日差しが戻った。
そんな日に、深くて美しい淵を持つ、手頃な沢をと、選んだのがこの沢。
 
 

日時:2003年8月3日(日)
パーティ:四方(CL)、川田(SL)

 
     
 朝明から赤坂谷を楽しむには、前日の内に出合まで入っておくのがベスト。しかし、諸般の事情から一日しか日程を確保できなかった。当初は目的地を変更することまで考えたが、幸いビルケの中では俊足に入る二人なので、日帰りで行くこととした。
 遡行終了点から主稜線までは長い、また更に釈迦ヶ岳から朝明までも結構遠い 。白滝谷出合から仙香谷の出合までも愛知川の本流をかなり下る必要があった。しかし、苦労した甲斐があって、この谷は美しく楽しい谷であった。
 下部の仙香谷は深くて大きな美しい淵を広げて待っていてくれた。核心部の滝も楽しく登れた。上部赤坂谷は、ゆったりとしたナメと小滝の続く別天地だった 。
 
 2003年8月3日(日) 曇のち晴れ

 ともかく行程が長いので、早立ちをするつもりだった。しかし時間になっても相方は現れない。しびれを切らして電話をしたら、ナントまだ寝ていたようだった。その割には、早々と現れたが…
 ともかく、近くのICから高速道路に入って、朝明を目指した。
 さすがに夏本番とあって、朝明渓谷はいつになく登山者が多かった。沢登りのパーティもいて、駐車場で準備をしたりしていた。我々は伊勢谷小屋を過ぎたいつもの地点を目指して登った。
 そそくさと準備をして、出発。羽鳩峰がいつになく近い。伏木谷の登路で一汗かいたが、 25分程で登り切って、今度は白滝谷を駆け下りた。
 前回の時とはうって変わって水量が少ない愛知川本流を見て一安心。(これが本来の水量なのだが…)
 まず、ツメカリ谷の出合まで下った。シーズンらしく、幾つかの登ってくるパーティと出会った。
 ツメカリ谷出合の下は深いゴルジュと大きな渕からなる瀞が待っていた。もとより高巻などするつもりもないのでそのまま泳いで突破。下りなので、半分流れていくだけなので楽ちんであった。
 愛知川はここから巨岩の堆積になる。その岩をへつり、淵を泳ぎ一路仙香谷出合を目指して下った。途中ハング気味の5mを越える岩に阻まれたが、残置されたボルトを頼りに懸垂で下ると、やがて取水堰堤だった。
 取水堰堤を壁に取り付けられたハシゴで降りた。この先本流はここで水を取られて、殆ど枯れ沢状態。
 やがて右岸から、勢いよく流れ込む沢が現れると、これが仙香谷だった。左岸上部には紅葉尾からの林道の橋がへばりつくように、掛かっているのが見える。これが目印だ。

ツメカリ谷出合の下の瀞を泳ぐ↑
仙香谷出合対岸の橋↑
 入り口には巨岩がゴロゴロしていて、その先は暗い。
 でも入っていくと、直ぐに大きな淵を持った小滝が待っている。この先、縁と小滝が連続して飽きさせない。
 水量も豊富で、楽しく泳がせて貰った 。
 
 30分程進むと大きな滝が見えてきた。10mの斜瀑だ。その奥には5mを越える滝が立ちはだかっている。ここが仙香谷の核心部だ。
 斜瀑は瀑身すぐ右岸側が階段状になっていて、楽しく登れた。その先の滝も一見手強そうに見えたが、右岸側からやや外傾気味のテラスを伝って、最後は流芯近くを登る事が出来た。振り返ると高度観があって爽快だ。
 
美しい渕が続く。↑
ここから核心部。斜瀑を登る。↑

 核心部を過ぎてもしばらくは未だ楽しい滝が続く。
 斜度が緩いので、シャワーを浴びてどんどん流芯を登る。勿論淵も躊躇無く泳ぐ。これが夏の楽しみだ。

 核心部から30分程で、沢は大きく2つに分かれる。ここが赤坂谷出合の二股だった。
 ここから先は沢の感じは一変する。明るく開けた沢に、ナメや小滝が続くようになる。水量は相変わらず豊かだが、全体的な登りの傾斜も緩くなって 、のどかな沢歩きになる。
 小滝を楽しんでいると、そのうちに沢は本当に緩やかになって、単なる河原歩きになってしまった。
 そんな状態でしばらくすすむと、目の前に踏み分け道が現れた。営林署の標識もあって、その裏には、「カシラコ谷⇔釈迦ヶ岳 」と、マジックで書いてあった。
 我々もここで、遡行完了として、道に上がった。所々赤テープなどが付いているし、踏み跡もある。この道はやがて本流から左に分かれた支流に沿って行くようになる。踏み跡は時々分からなくなったり、消えたりするが、テープの印は流れに沿って登っていく。1時間程進んで、歩くのが嫌になった頃、釈迦ヶ岳付近の稜線に特徴的な林に導かれた。
 縦走路に出て安心したが、実はこれからが長かった。釈迦の山頂までは15分位のところに出たのだが、鈴鹿としては大きな釈迦ヶ岳を越えていくのだ。
 遡行完了後、結局2時間15分程も歩かされて、やっと朝明に戻ることが出来た。
  

遡行完了点。ここから仙香谷へ下る道があった。我々は反対に釈迦ヶ岳へ。↑

  


 コース・タイム(8月3日)
名古屋発
0600頃
 
核心部完了
1102
朝明渓谷着
0700頃
 
赤坂谷出合
1138
朝明渓谷発
0714
 
朝明渓谷
1422
羽鳩峰峠
0740
 
遡行完了
1225
同発
0747
 
主稜線
1345
白滝谷分岐
0745
 
釈迦ヶ岳
1359
愛知川
(白滝谷出合)
0838
-0850
 
白滝谷分岐
1456
ツメカリ谷出合
0911
 
林道終点
1501
取水堰堤
1002
 
朝明着
1540
仙香谷出合
1013
-1026
     
記録・写真 四方すすむ



ホームへ    ツアーのトップへ