9/16(土)豪雨
ガマン我慢の一夜が明けた。
雨は依然として強い。ラジオで天気予報を聞いたが、良くなる予報は一つもない。
むしろ、沢の増水等で林道が崩れて通行止めになることが怖かった。
不安定なテントの中で朝食を作り、風の止み間を縫ってテントを畳んだ。
その後は早々に、鹿の平を後にした。
歩いていても雨は「バケツをひっくり返した」様な状態で降り続いた。急傾斜で笹藪に覆われた登山道は、尚更滑りやすい。
往路に従って、鎌崩の頭まで登り返し、鎌崩尾根を掛け下った。
何回も笹の中に隠れた倒木に足下をすくわれそうになったが、兎も角も山の神様の怒りに触れないよう、土砂降りの雨の中を這々の体で逃げてきた、と言った状態だった。
2時間程で林道に降りたって、一安心。後は7kmの林道歩きだけだった。
土砂降りの雨の中、ひきがえるとヒルに悩まされながらの2時間はやはり長かった。
それでも、疲れた足を引きずりながらびしょ濡れでゲートにたどり着いた。
みんな仲良く、2〜3カ所ずつヒルに喰われて、血を流しながらのゴールだった。
結局は今年も昨年とそっくりの状況で、逃げ帰ることになってしまった。
濡れた体には山王峡のぬるい温泉が気持ちよかった。
この日は名古屋まで帰る元気もなかったので雨の中キャンプサイトを探した。結局水窪のキャンプ場の管理人さんとオーナーの好意で近くのパンガローを借りることが出来た。
乾いたパンガローは天国だった。
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