しまなみ海道サイクリング(新尾道→松山)
【計画書#2005002】

最初は土砂降りの雨、のちカンカン照りの快晴。
 
近場のサイクリングを計画していたのに、突然四国遠征になってしまった。
瀬戸内海の景色を眺めながらサイクリングを楽しんだ後は、道後温泉でのんびり。
そして前から乗りたかった、フォッカー君で優雅に飛んでくる、と言う計画だった。
上の写真は今治城から見た来島海峡大橋。巨大な三連吊り橋が目を引く。
 
 

日時:2004年8月23日(月)〜25日(水)
パーティ:宮島(CL)、四方

 
     
 2004年8月23日(月) 雨のち曇り


 天気予報では、3日間ともあまり良い予報ではなかった。雨のサイクリングになりそうだったので、MTBにするか、ロードレーサーにするか直前まで迷ったが、距離が結構ありそうなので、ロードレーサーを輪行して行くことにした。
 しかし、雨は覚悟していたものの、こんなヒドイ土砂降りになるとは思ってもいなかった。
 先ずは新幹線で名古屋から新尾道まで。車窓の天気は目まぐるしく変わった。
 名古屋は何とか曇り(いつ降ってもおかしくない状態!)だったが、大阪では晴れ間も覗いて、期待を抱かせられた。岡山で乗り換えたが、天気は段々悪くなる。新尾道に着いた時はまだ降ってはいなかったが、どんよりとした曇天 。
 自転車を組み立てて尾道の駅まで走った。最初の橋、尾道大橋は、自転車は通れない。そこで渡船で向島まで渡ることになる。フェリーを探すと、駅のすぐ横に乗り場があって、もう出航寸前。考えるヒマもなく車掌さんに急かされて乗船。しまなみ海道の回数券があったはずなのだが、
「船の中で売ってるから、早く乗れ。」と。
騙された。出帆後に尋ねたら、
「ここにはないよ。」
お陰でその後小銭探しに苦労することになったのだった。


 東海道新幹線では退役したけど、山陽新幹線では新しいカラーリングでゼロ系も現役。

 ↑新尾道駅。 
 
先の苦労も知らない愛車達→ 
 
ともかく乗ってしまったフェリーにて↓ 

 向島に着いた時はまだ雨は降ってなかった。しかしものの10分も走った所で降り始めてしまった。それも半端な雨ではない。雨具を着るヒマもなく、アッという間に全身ずぶ濡れ。幸いまだ夏だし、温暖な瀬戸内海のことで濡れても寒くない。
 カッパを着て汗で濡れるのと、雨で濡れるのを比べると、どちらがどうとも言えない位。当然カッパを着ない方が体は動かしやすいので、そのまま突っ走ることにした。
 最初は何回か道に迷った。下の写真のような標識は随所にあるのだけど、結構小さくて、海の景色に見とれたり、雨の水溜まりを避けたりしていると、見落としてしまう。国道から橋の自転車道への入り口はあまり大きくないので、馴れるまでは数回見過ごして戻るハメにあった。
 そんな状態で向島を横断、最初の橋は因島大橋(左の写真)。この橋は2回建てで、上を車が走る。
「屋根があるから濡れないで済む」と、思ったけど甘かった。自転車通行帯の上だけなぜか網になっていて、雨は降ってくるのだ。
 因島を走って、次は生口島へ渡る。生口橋は、ともかく雨がひどくて何も見えない状態で通過。足下は滑りそうだし、隣のレーンの車からは水しぶきを掛けられた。おっかなびっくり越えた生口橋、そして生口島。この辺りが一番雨がひどかった。水深数十cmの水の中を走る。MTBでもこんなことはしたことがない。
 瀬戸田の休憩所で一休みして全身の雨を絞った。

 当初は途中の観光地や美術館に寄って、のんびりと走るつもりだったけど、思った以上の雨。ずぶ濡れの体では、どこにも立ち寄れない。ただひたすら先を急ぐだけだった。

 でも生口島を抜ける多々羅大橋の登りに掛かる頃に少し雨が小降りになった。
 回りの景色も多少見えるようになってきた。青空も僅かに透けて見えて、期待を抱かせる。

 生口島から大三島へ渡るのが、多々羅大橋(上の写真3枚)。
 多々羅大橋はその姿も優美だが、「鳴き竜」現象で有名な橋だ。
 橋桁の下で手を叩くと、反響して何回も音が聞こえる。
 試すための拍子木も橋桁の下には置いてあった。

 大三島は公園とか美術館があって、寄り道をするつもりだったのだけど、とてもそんな気分ではない。さっさと通過してしまった。
 大三島から「伯方の塩」で有名な伯方島へ渡った。ここを越えるのは大三島橋。
 島と島の間隔が狭く、海流が複雑な模様を描いていた。

 伯方島で、やっと遅めのお昼ご飯。まだ全身ずぶ濡れなので、レストランでは特別に(!!)デッキチェアを運んで貰って、そこに座った。
 伯方SCパーク、道の駅風だが駐車場の先は綺麗な海岸。雨も止んで暑くなってきたが、誰も泳いでいなかった。ここのレストランのうどんはお勧め。「たこ天うどん」と「エビ天うどん」があったが、具沢山で美味であった。勿論、伯方の塩ソフトも忘れてはならない!
 伯方島からは最後の島大島へ渡った。下の写真が伯方島と大島を結ぶ「伯方・大島大橋」

 それまで、道路は概ね海沿いを走ってきた。
 しかし、大島は島の真ん中を横断することになる。大島は「石」が名産だ。
 島の中央には標高382mの念仏山が聳える。この山を中心に採石場が巨大な岩壁を見せていた。
 その麓を縫っていくので、かなり登らせられた。
 雨に叩かれ、太陽に照らされて、ちょっとしたヒルクライム、と結構ハードなサイクリングになってきた。
 ともかく登り切って下田水港目指してクラウチングで駈け下る。
 すると、目の前には3連の巨大な吊り橋が見えてきた。最後の橋、「来島海峡大橋」だった。
 この橋を渡るには山の上まで登って自転車専用のループを回る。この登りも結構なものではあった。
 橋自体は外から見ると巨大だが、走るとあっけなく終わってしまった。
 最後に糸山公園の展望台まで登って、今まで来た道を眺めた。

 糸山公園からは、今治の街までもう一走り。今夕の宿は今治港の近くだった。

 
 2004年8月24日(火) 晴れ
 2日目、天気予報は午前中一時雨。
 今日も雨の中を…、と少しブルーになったが、目的地は松山。走行距離は50km弱だ。頑張って走ってしまうと早く着きすぎる。
 朝は先ず今治城へ行ってみた。
 今治城のお堀は海と繋がっていることが特徴だ。
 天守閣からの景色にはちょっと感動した。 。
 雨の中走ると自転車は一日で一年分位消耗する。
 何よりもチェーンの油が抜けて、ペダリングが重い。宿で教えて貰ってお城の近くのサイクルショップに寄った。
 緩んだ部品を増し締めしたり、チェーンにオイルを差したりして、今治を出発した。
 松山へは山越えのコースと、海岸沿いのちょっと長いコースがある。
 今回は海が見たいので後者のコースを選んだ。道路が狭くて交通量が多いので、走るのには神経を使ったが。
 結局松山にはお昼頃に着いた。
 駅でじゃこ天を食べて、道後温泉に向かった。
 とは言え、大きな街ではないので、すぐに着いてしまった。
 宿に自転車を預け、汗を流しに道後温泉の元湯に向かった。
 温泉に向かう途中で、人だかりがしていた 。
 折しも時刻は2時。カラクリ時計が時刻を告げていたのだ。
 温泉から出て来ると、ぼっちゃん列車が待っていた。
 どうせ繁華街へ呑みに行くのだ。早速キップを買って乗り込んだ。
 機関車は煙を吐くものの実はディーゼル機関車。その代わり運転は楽だ。
 頻繁に町中を走っていられるのもこのためだ。
 そして、着いたのは終点「松山市駅」ここで、坊ちゃん列車は向きを変えて道後温泉に戻っていくのだ。(!?)
 しかし、見渡しても転車台はない。…一体どうやって…
 その謎はやがて解けた。ポイントの間にジャッキがあった。機関車をジャッキアップすると、運転手さんと車掌さんは機関車を引っ張って回し始めた。
 こうして目出度く坊ちゃん列車は転車台も無しに向きを変えて走っていった。
 謎も解けて安心した僕たちは、まだ日も高いのに、開店したばかりの飲み屋に行って、夜が更けるまで呑み続けたのだった。
 2004年8月25日(水) 晴れ


 最終日は名古屋へ帰るだけ。
 道後温泉から空港までは1時間も掛からない。
 早く着きすぎたが、一つ前の飛行機に空席があるからと、それに乗ることが出来た。
 セキュリティチェックでちょっと揉めた。
 輪行バッグはあまり巨大なものを使用すべきではない。検査機に入らないと大事だからだ(!?)
 ともかく、何とか搭乗。憧れのフォッカー君で一路名古屋へ。

 

 

 
写真 宮島正樹・四方すすむ / 記録 四方すすむ