Mt.Olympus
8月31日(Wed)【快晴】
日本では「南向き」は暖かさの代名詞。南半球では、「北向きの日当たりの良い場所」となる。太陽の動きもおかしい。北半球では左から右に動く太陽が、右から左に動く。これが感覚的に理解できない。それで、どうしても自分のいる場所が分からなくなってしまうのだ。地図と感覚とが合わない。方向感覚が狂ってしまうのだ。そして太陽が西から昇るように感じられる。
北半球生まれの僕たちには、理解できない天体の動きかも知れない!!
さて、またまた72号線で山に向かった。ハイウェイは地平線まで真っ直ぐだ。日本と違って、鉄やコンクリートのガードはない。時々巨大な生け垣が視界を遮るだけ。路肩もコンクリートで固められてはいない。
この日の目的地はMt.OLYMPUS。ハイウェイを外れると機能にも増した酷いダートだ。カーブを曲がると突然、ヒツジの大集団に道を塞がれた。後から羊飼いの小型トラックが追ってくる。牧羊犬は、トラックの荷台から、「ワンワン」とヒツジを追っている(!?)。慌ててもしかたがないし、こんな経験も滅多にないこと。のんびりヒツジ達が通り過ぎるのを待つ。道はどんどん細くなり、険しい山肌を縫って走るようになる。勿論ガードレールやのり面の補強などない。何かあったら谷底まで一直線だ。
やっとたどり着いたスキー場の入り口でリフト券を換えて、ナッツクラッカーを借りた。
マウントオリンバスのロープトーは、乗り場が少し緩くて安心だったが、最後はとてつもない急傾斜。運を天に任せて、ハーネスに身を任せて駆け上る。登った山頂は、5m位しかないのですかさずロープから離れなくてはならない。特に昼頃になると、ロープトーは太陽に向かってまっしぐらに登ることになる。まぶして何も見えない。正面は太陽、回りはお陰で真っ暗。足下も見えない。それが突然山頂に飛び出すのだ。ここも随分ハードなロープトーだった。
また、マウントオリンバスは南向き(!)の斜面なので、あまり日が差さない。一日中雪が緩まなくてカチカチのバーンだった。クレーギーバーンよりは斜度は緩いのだけど、何しろ堅い。やはりクラブフィールドにヘルメットは欠かせない。地元の人達も大半がヘルメットを被って滑っていた。
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今日も72号線でスキー場を目指す |
ハイウェイを逸れてダートに入ると |
ヒツジの大集団に道を塞がれた |
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更にダートが続く |
山の中の狭い道 |
一歩間違えれば谷底まで落ちる |
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やっと着いたマウントオリンバス |
スキー場にて |
ひとしきり滑ってヒュッテで休憩した。ここも、山小屋のようなヒュッテが一軒あるだけだった。
小屋の裏にはKeaが沢山いた。NZではよく見かける鳥。大きさはカラス位で結構大きい。オームの仲間の様で嘴が鋭い。車のガラスのシールドゴムなど囓ってしまうらしい。この日もストックのグリップを囓りにきた。近くに来ると結構大きくて怖い位だ。
クレイギーバーンにもあったけど、小屋には「Bakcountry Avalanche Advisery」と書かれた看板があって、その日の雪崩の危険度を示している。これは何もスキー場外のことではなくて、スキー場の雪の状態も含めて表示しているのだ。やはり、ここは「ゲレンデ」ではない。日本で言えば、さしずめ立山。雷鳥平から雄山のてっぺんまで山崎カールにロープトーを掛けてしまえば、こんなスキー場になるか。本当に山の中、岩山のルンゼにロープトーが掛かっているだけなのがクラブフィールドだ。
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こんな山小屋が一軒だけ |
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NZ名物イタズラ鳥kea。大きさはカラス位 |
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メインバーン |
やはりここはゲレンデではない |
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