8月14日(木) 曇りのち時々雨
今年は丁度お盆のお休みが、天候イマイチ。特に前半が良くない。
特急しなの1号で、木曽福島へ。そして、曇り空の下、木曽福島からコガラのスキー場までタクシーで入った。
幸の川の橋まで歩いて、沢支度。いよいよ正沢川が始まった。
最初は茶臼山への登山道を歩き、道が正沢川を渡るところで、入渓。
水量豊富で、岩も大きい。玉の窪沢出合まで3時間余り。そこから細尾沢出合まで1ピッチ。出合まで随分遠かった。
細尾沢の出合には見覚えのあるナメ滝があった。
出合から30分程で細尾大滝が見えてきた。30〜40m程の堂々たる滝だ。下部は斜め階段状だが、落ち口付近は狭くて被り気味。とても直登は考えられない。記録でもこの滝は高巻きをしている。
滝の右手に細流の流れるルンゼがあるので、ここから取り付いた。
ルンゼの途中から滝に向かって踏み跡があったが、まだ滝の高さではないし、嫌なスラブのトラバースがあったので、ルンゼをもう少し登ってみた。
しかし、最後はかなり立った微妙な登りになってしまったので、慎重にクライムダウンで、先の踏み跡まで戻った。
外傾気味のスラブの上を慎重にトラバースして、滝の横の岩壁にへばりついた草付きに付いた。
今度はトラバースの先で行き詰まった。Iが立木に掴まって、滝の方へ突破を目差したが、こちらも最後は錘壁に阻まれ、戻ってきた。
Mが苔と腐った枝を強引に漕いで上方へ突破を図った。5m程で微かな踏み跡と、テープを見つけた。ここはザイルを出して、ゴボウで全員無理矢理登った。そこからは斜め左に藪を漕いで大滝の落ち口の少し上へ出た。
もう、先へ行く元気もなくなってしまった。雨も降り始めたので、この日は河原に転がる大岩の上でビバークすることとした。
8月15日(金) 曇りのち晴れ
夜中は雨が降ったり止んだり。あまり高いところに露営地を見つけられなかったので心配なのと、岩が背中に当たって寝にくいので、1〜2時間おきに目が覚めた。4時頃からはもう背中が痛くて寝ていられなくなった。それでもウトウトしたのか5時前に一番鳥の囀りが聞こえ、やっと一夜を耐えたことに気がついた。
天気は相変わらずだが、雨は止んでいた。
朝食を済ませ、準備をして出発。もう、あの大滝を降りるのは考えるのも嫌だから、進むしかない。
沢はまだまだ水量は豊かで、滝が次から次へと現れた。沢は広く明るいが、立ったナメ滝は苔が付いていて滑る。全く油断できない。
途中の二俣を右に取った。先はガスの中に隠れていて、山頂がどこなのかは分からない。水が尽きたあたりで、左の沢の方が大きかったので、こちらへ進んだ。これが、間違いだったか?最後はシャクナゲと熊笹のブッシュにはまりこんでしまった。
ザイルを出して垂直の藪登り。小尾根上に無理矢理出て覗いてみると、反対側のガラ沢に踏み跡が見えた。配松をピンに懸垂でそのガラ沢へ降りた。
そこからは1時間ほど、崩れて無くなる足下と落石の恐怖の中を息を喘がせながら登った。
最後、這松の稜線に上がって先を見たら山頂から見下ろしている登山者が指呼の先。稜線直下のお花畑で小休止の後、10分程で山頂に着いた。
これで、ようやく安心して足を置くことが出来るようになった。
予定では、この後宝剣を越えて三の沢の稜線から伊奈川本谷へと、進むはずだった。
しかし、時間と天気を見合わせると予定のコースは微妙だった。そして、何と言っても最後は皆の疲労が勝って上松道から下山することとした。
安定した登山道を喜んでいたのもしばらく。上松道は長い。
疲れた体に鞭打って下るが、道程ははかどらなかった。五合の金懸小屋に水が出ていたのを見て、もう進む意欲が無くなった。
綺麗な小屋だし、他には今日の泊まりは3名で、空いていたので、本日はこれまでとした。
8月16日(土) 晴れ
皮肉なモノで、最終日は良く晴れた。
小屋の窓から真正面の御岳が素晴らしかった。
我々は、前日の睡眠不足を取り返すべく、他のパーティが出発してしまう位の時間までゆっくりと寝た。
まだまだ上松道の下りは長いが、黙々と下るだけだった。
登山口に降りたって、ゆっくりと水浴びをし日向ぼっこ。ゆっくり汗を流して、着替えた。
携帯でタクシーを呼んで、上松駅へ向かった。
駅では電車の時間まで2時間近くあったので、駅前の食堂で宴会となった。
皆で無事の下山を祝って乾杯!乾杯を重ねる内に辛かった3日間の山行も良い思い出に変わっていった。
●コース・タイム
| 日時 | 時刻 | 場所 | 標高(m) |
| 8/14 | 0918 | 幸の川橋 | 1406 |
| 0952 | 入渓点 | 1421 | |
| 1313 | 玉の窪沢出合 | 1776 | |
| 1404-1422 | 細尾沢出合 | 1921 | |
| 1451 | 細尾大滝 | 2031 | |
| 1630 | 大滝上、露営地着 | 2061 | |
| 8/15 | 0645 | 露営地発 | 2061 |
| 0745-57 | 休憩 | 2335 | |
| 0850-0906 | 休憩 | 2566 | |
| 0949 | 二俣 | 2736 | |
| 1210-1233 | 両線直下 | 2901 | |
| 1240-1255 | 木曽駒ヶ岳・山頂 | 2956 | |
| 1334 | 玉の窪小屋(9合目) | 2776 | |
| 1429 | 七合目 | 2651 | |
| 1704 | 金懸小屋 | 1991 | |
| 8/16 | 0718 | 金懸小屋 | 1991 |
| 1115 | 登山口 | 1176 |
記:四方・写真:四方


























