TELEMARK SKI
 
モダンテレマーク
・用具
・テクニック
活動・生態等
組織
はじめに(モダンテレマーク)
 アルペンスキーの道具は大変な進化を遂げた。それはスキーヤーの技術の進歩とは比べものにならない位だ。道具ばかりが急速に発展した結果、極端に言えば今のアルペンスキーヤーは「道具に滑らせてもらっている」とも言える状態になってしまった。ゲレンデに行って見るといい。ブーツに寄り掛かって滑っていたり、力量をはるかに越えて暴走しているスキーヤーの多いこと! ともあれ、このような反省から1970年代に、「人間の力を信頼してもっと自然なスキーを。」と考えた連中がいた。彼らはクロカンのヘビーツアリング用の道具でダウンヒルを始めたのだった。当時は(今でもか!)かなりクレージーなスキーだった。 そんな中で、道具の発展によって歴史に埋もれてしまったスキー、「テレマークスキー」が発掘されたのだった。今ではこれをかつてのテレマーク・テクニックと区別するために「モダン・テレマーク」と呼んでいる。
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用具
 テレマークスキーのための道具は、まずスキーとスキーブーツ。「当たり前だ!」って?そう、スキーとブーツ以外はお馴染みのアルペンスキーの道具と同じだ。まあウェアー等は趣味が大きく現れるから色々だけど。どちらかと言うとナチュラリストの多いテレマーカー達はチャラチャラしたゲレンデ・ウェアーを避ける傾向はあるようだけど。
・スキー
 スキーは一般的に幅が狭めで、長めだった。これはテレマークがクロカンから始まったことと、ブーツのホールドが(アルペンスキーと違って)あまりしっかりしていないことに起因している。( ブーツが柔らかいと幅の広い板にブーツが負テレマークのスキー板けてしまう。) しかし最近はプラスチックブーツの普及でアルペンスキーと変わらない幅の広い板も現れてきた。
また、1998年の冬にFISがスキーに関する制限を撤廃した。これを受けて日本でもTAJが1999シーズンから競技規定からスキーの制限を外すこととなった。
これで実質的にテレマークスキーはどんなものでもよくなった。
最近ではアルペンのスキーにテレマークのビンディングを付けて使っている人も増えてきた。
最近はカービングスキーの影響で、特にゲレンデで使うスキーはアルペンとの差が少なくなってきたと言える。
・ビンディング
 ビンディングは昔クロカンで使われていた「75mmノルム」の3 ピンタイプか、ワイヤー式でやはり昔アルペンスキーで使われていた「カンダハー」に似たようなものの2 種類が良く使われてきた。ボレー社やロッテフェラー社からリリース式のビンディング(と言うより「リリース・アダプタ」)も出ているが、アルペンスキーの「セーフティ」とは違う。「最悪のとき外れてくれる」程度のものだ。
 2000シーズンにブラックダイアモンド社からSkyHoyと言うステップインのリリースビンディングがついに発売された。
 リリース付きのビンディングは重くなってしまうので、テレマークスキー本来の軽快さが無くなってしまうのが面白くないが、レースシーンなどではスピードも上がってきているので、これからは必須になるだろう。
 FISの競技規定では、リリースバインディングはヘルメットと共に必須になっている。
 さて、ビンディングはいずれもブーツの爪先から指の付け根の辺りまでを押さえるだけのもの。だから足は甲のところから曲げることが出来、当然踵はフリーだ。テレマークブーツの場合「甲」で足が曲がることが大変重要だ。スキーに力を伝えるのに最適な所がこの辺りだからだ。これより前過ぎると力は爪先へ逃げてしまうし、後ろ過ぎると体がスキーから取り残されることになってスキーをコントロールできなくなってしまうからだ。   テレマークブーツ
・スキーブーツ
 ブーツもアルペンスキーのそれとは異なる。やはり甲のところで曲がることは言うまでもない。
 滑りだけを意識したものではなく、普通に歩くことが出来る・・・要するに「靴」なのである。ただ特徴的なのは靴の足先のコバの部分がビンディングに合わせて大きくなっていることだ。ちょうどカモノハシのくちばしの様な形になっている。 ブーツの素材は最近革からプラスチックに変わってきている。こだわりの多いテレマーカーの中には抵抗を示す人も多いが、やはりプラブーツは便利だ。過去、アルペンスキーのブーツや、登山靴( 兼用靴) がプラスチックに移行したようにテレマークブーツも技術の進歩が変化をもたらすことは時代の流れだろう。 素材の変化はスキーの幅や硬さ、そして滑走技術にも変化をもたらした。滑走速度は次第に上がっている。かつては滑走不能とされていたところもどんどん滑れるようになってきている。
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テクニック
 テレマークスキーの滑りはあの後ろ足の膝を曲げたポジションが特徴的だ。 少し前まではなかなか知っている人が少なかったけど、このテレマークスキーのテクニック前の冬季オリンピックの開会式でノルウェー・チームが派手なデモンストレーションをやってくれたおかげで随分と有名になった。 山足を後ろに引いて膝を曲げたスタイルが「テレマークポジション」だ。前足(谷スキー)に力を集中させ、後ろに引いた足で雪面をしっかり抑えることで、踵の固定されないあのスキーで安定したターンをする事ができる。
 このテレマークターン、アルペンスキーとは違って踵が固定されていないからスッゴク自由だ。歩くことが出来る、走ることが出来る、飛ぶことが出来る。踵がスキーから解放されると心まで解放される。
 テレマークスキーを履くと本当に自由で気持ちがいいものだ。僕も始めてのテレマークターンを今でも忘れない。世界にこんなに素晴らしく、楽しいものがあったんだと感激したものだ。
 話が逸れたけどあのスタイルは踵がフリーなテレマークの用具でバランスを取るために必然的に生まれたスタイルだ。でも「テレマーク」と言っても結局はスキーなのだから、腰から上はアルペンスキーと殆ど変わりはない。テクニックも「斜滑降」、「山回り」、「谷回り」、「パラレルターン」、そして「ウェーデルン」等ごく一般的なダウンヒルのテクニックがあるに過ぎない。
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活動・生態等

テレマーカーは全世界にはびこっている。基本的に酒飲みとお人好しが多い。(お節介とも言う。ゲレンデにいると、勝手に話しかけてきて、講習をしてくれたりすることも多い)
12ウェルカム・パーティ月から3月迄の厳冬季は各地でレースが行われている。このレースの参加者も多い。特徴的なのは殆どのレースには「ウェルカムパーティ」があってここで酒を飲みながらワイワイと盛り上がることだ。レースよりパーティを目当てにエントリーする選手も後を絶たないようだ。

春になるとレースシーンは一段落する。多くのテレマーカーがバックカントリーへとツアーに出掛けるのもこの頃からだ。 メジャーなルートでは毎週のように顔を合わせてツアーを楽しんでいるテレマーカー達も見られるようになる。

・レース
 テレマークのレースには大雑把に「クラシック・レース」と「ダウンヒル・レース」がある。 クラシックレースは最もテレマークらしいレースだと言える。クラシック・レースには3 つの要素が入ってなくてはいけない。一つは「ダウンヒル」、二つ目は「クロスカントリー」、三つ目は「チャレンジ」。最後のセクションは各レースの主催者が工夫を凝らして考えるコースだ。ジャンプ台とかウォッシュボードとか様々な意地悪な工夫がある。 つま御岳田の原高原り、「滑る」・「走る」・「跳ぶ」等、アルペンスキーと違って踵のフリーであるテレマークスキーの特徴を活かしたレースなのだ。 ダウンヒルレースは名前のとおり斜面にポール( 旗門) を立ててその周りを回って時間を競うレースだ。アルペンスキーのレースと同じだが、日本の場合特徴的なのは2 本滑ってその合計タイムで競うレースが多いことだ。1 本でも失敗したらダメ、と言う厳しいルールだ。一般的には回転と大回転の中間くらいのポールセットで行われることが多い。 主催は殆ど各地のボランティアだ。
 詳細は日本テレマークスキー協会(TAJ)のホームページを見ると良い。
・ツアー
 
テレマークスキースキーはシンプルな用具を使うので軽快でツアーに適している。だからバックカントリーをテレマークスキーを利用してツーリングする人も多い。 ビルケバイナーの場合、中部山岳がツアーの中心になるが、東北・北海道もスキーツアーに適した場所が多いので結構出掛けることも多い。 時には海外へスキーに出掛けることもある。それもそのはずビルケバイナーが誕生したのは、韓国のドラゴンバレー(Yong Pyong)へテレマークスキーを持って出掛けたときだったのだから。
 その他のツア−については「ツアーの記録」を見て欲しい。
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組織
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 テレマークスキーを楽しもうと思うなら、ビルケバイナーに入るべきだ。 入会についてはステラアルピーナに問い合わせるか、僕にメールを下さい。
                 ステラアルピーナ(電話052-231-0739)
 身近にテレマーカーがいれば多分ビルケバイナーのことは知っているはずだ(^_^;
 詳細は「ビルケバイナーの紹介」を見て欲しい。

 日本の全国組織としてはテレマークスキー協会(TAJ)がある。 残念ながら未だテレマークスキー人口は決して多いとは言えない。だから情報を得る手段も限られてしまう。全国の状況とテレマーカーの活動状況を知るにはTAJに入会するのが手っとり早い。連絡先は下記を参照するか、僕にメールをくれれば案内を送ってあげよう。 それ以外は各地にテレマークスキーのクラブがあるので、そこに相談するのがいいと思う。

日本テレマークスキー協会

info@ski-taj.org